2018/09

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「おい、わが。なんば言いよっとや!くぉら!」


少しでも意見が異なる事を言われた時の、彼の口癖はいつもこうだった。


高校時代の同級生。

出席番号"4番"A山さん。


風貌を一言で言えば、「超ヤンキー」


キレた目付き、細い眉毛、うっすらと生やした髭。

まるでボクサー、辰吉丈一郎のような顔つきだ。


学ランは校則をはみ出さんばかりの出で立ち。

靴は、ナイキのエアマックス等のハイテクスニーカーが流行っているなか、彼だけは白い、底の薄いスリッポンを履いていた。


街なかを歩けば、他校の生徒に

「おい、なんば見よっとや。」

と、目をつけられる事もしばしば。


それほど彼は、危ない存在だったのだ。



しかし、出席番号"5番"の俺は知っていた。

彼が、やさしい男だという事を。


そんな、やさしさが垣間見えるエピソードがある。


友人から聞いた話。


高校を卒業したその年の夏、その友人とA山さんとで遊びに出掛けたらしい。


A山さんのその頃の風貌は、金髪ロン毛。

危なさに、さらに磨きがかかっていた。


ボウリング、カラオケ等、一通りの遊びを終え、A山さんは言った。


A山さん「おい、わが。家まで車で送ってやっばい!」


友人は言われるがまま、彼の車に乗った。


運転中の姿勢も、その危なさに恥なき程のヤンキースタイル。

座席に浅く腰掛けながら、背もたれに寝そべるようにもたれかかり、片ヒジはヘッドレストの横へ。片手でハンドルを握っている。


夜も深く、日を跨ごうとしてる時間。

道も空いていて、彼らを乗せた車を阻むものはもう、何もない。


「おい、この車、カッコよかろうもん!くぉら!」

相変わらずの激しい口調が、車内に響き渡る。


そんな、ナイフみたいに尖ったアウトローな雰囲気をビシビシ醸し出すなか、しかし、友人は見逃さなかった。


スピードメーターが、時速30キロをキープしていた事を。


歩行者や弱者に寄り添うような、超安全運転なのだ。


そう、彼はやさしい男。


出席番号"5番"の俺の目に、狂いはなかった。



運命



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阿野運命

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