2018/10

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先月、中旬の話。
何気なく喉仏の上を触ってみると、今まで気付きもしなかった「しこり」を見つけた。
しかも、痛みがある。

喉という、俺の考えや感情を一番自分らしい形で世に発信することができる「声」を成す場所なだけに、いつもは病や怪我は病院など行かず気合いで治すタイプなのだが、この時ばかりは手遅れになっては笑い話にもならないと、2日後病院へ向かった。

待ち合い室。
あらぬ妄想が頭をよぎる。
「いつからある症状なんだろう。ずっと見逃してしまっていたのだろうか。もし、このしこりが悪性の腫瘍みたいな物だったら…。」
基本、ビビりの性格の為、結構本気で声を失う事を考えた。

小学生の頃、体格は若干太めで、見てくれも頭も大したことない俺が、音楽の授業中

「阿野君、良い声出してるわね。前に出てみんなに声の出し方の見本見せて。」
と声だけは誉められた事を思い出した。

高校生一年の頃、その高校の入学生が毎年行う、「エッサッサ」という応援(半身に構え、エーッサッサと掛け声を出す)を、百人ほどの人数で体育館にて練習中、前にいた先生がこちらを指差し

「あの辺に、えらく声が通るやつがいるな」
なんて、名指しこそされなかったが、そんな事もあった。

バンド活動をはじめて間もない時期。
ライブの経験も浅く、下手くそな演奏をお客さんに披露していたあの頃。

それでも、声だけは良い物持ってるねと言われたり、打ち上げで泥酔した知り合いのバンドマンには、意識朦朧とするなか「お前の声を俺にくれ…お前の声を…」と呪文のように唱えられた事もあった。

お世辞だったのかもしれないが、今となってはどうでもいい。
気づけば声は、自分のアイデンティティそのものだった。

その声が無くなるかもしれないのだ。
それ以外、自分の取り柄なんてまったく分からないのに。
ゾッとした。

どうか、何事もありませんように。

しばらくして、医務室に通された。

先生「どうされました?」

症状を伝え、喉仏あたりを触診。
口を大きく開け、口内を診察。

先生「…うーん、リンパが少し腫れてるのかな、このくらいだったら全然問題ないですよ。」

暗いもやがかかったような視界が、一気に晴れた気がした。

先生「一応、腫れが治まるようなお薬出しておきますね。」

俺は、今までにないくらい心からの「ありがとうございます。」を先生に告げ、病院をあとにした。

人は、ただただ続く日常の中では、本当に大切な物には気が付かなくなってしまう。
しかし皮肉な事に、何かを無くしてから、無くしそうになってから、やっとその事に気づいてしまう愚かな生き物だと良く言われる。

まったく、その通りだと痛感させられる出来事だった。


改めて見つめてみた自分の事。

考えてもみたら「声」なんて物は、自分で努力して勝ち得たものではない。

だとすれば、良く言われる「生きている」んじゃない「生かされている」といった感覚も分かる気がする。
仏教がどうとか、そんな崇高な物じゃない。
本当にそうなのだから。
両親へ感謝、そして関わってくれる人達にもだ。

それでも、やはり「生かされている」だけじゃない。
自分でも「生きている」んだって言いたいが為に、歌ったりこのブログを書いたりしているのだろう。

だとしたら、言いたい事があるのかって言われたら、やはり頭は不出来な物で、すぐにはまったく思い浮かばないのだが…。

でも、欲しいものはすぐ思いつく。



それは、あなたの笑顔です。


運命
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ロザンナライブ情報

阿野運命ソロ
●3月31日(土)新宿LoveTKO

詳細後日。

チケット等は
http://banban-banban.com
まで
(HP更新遅くてごめんなさい)


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鬼ノ劇場のある場所
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hop100彩 戸田店

青鬼盤より
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